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3月11日 九州一周取ったり!!

Wさんは、旅をしてきて疲れているだろうと、わざわざ出勤を9時に遅らせてくれた。朝ごはんもご馳走になってしまった。車どおりの多いところまで連れて行ってくれ、Wさんとメールアドレスを交換しWさんとはそこで別れた。本当に温厚な人だった。ご飯から寝床まで提供してもらい本当に助かった。

ヒッチハイクを再開すると、数分で一台の軽トラックが止まってくれ、中には僕の少し上の年齢くらいの兄ちゃんが乗っていた。長崎に荷物を運び、これから博多へ帰るという。これから帰る事務所を聞いてみると「箱崎」という駅の近くだという。ん?箱崎?そう九州に入り1日目に泊めさせてもらった、高校の同級生のH君の家の最寄駅は箱崎だ!何て運がいいのだろう。そこで、この兄ちゃんに箱崎駅近くの事務所まで乗せてもらう事にした。

この時、僕は旅をしてきてゴールが見えた時の嬉しさがこみ上げてきた。旅をしている時は、いつ帰れるのか?金は帰るまで足りるのか?今日泊まるところはあるのか?という不安が、頭の片隅にあるものだ。馴染みのない土地を旅していると誰でもそういう気持ちにはなるはずである。そして、何とか旅のゴールが見えた時は、いつも

「何とか帰ったな。」

と不安が取り除かれる感覚を味わう。この時は初めての一人旅という事もあって、その不安が取り除かれていくという感覚は大きいものだった。

「無事帰れる。よかった。」

とこれが、僕のこの時の正直な感想だった。

その軽トラックの兄ちゃんは、のりで有名な有明海岸沿いを走ってくれた。のりを取るための竹の棒が海にたくさん刺さっている。遠くの方の海を見ると、その竹で海が埋まっているように見え、海が白く見える程だ。九州の人たちはいい所を見せてくれようと、色々なところに連れて行ってくれ、サービス精神旺盛な感じがする。東知事の頑張りで九州の人たちが湧き上がっているのがわかる。地元を愛している人が九州には多いのだと僕は思う。

その兄ちゃんには一気に箱崎近くの事務所まで乗せてもらい、そこからは青看板を頼りに歩いて箱崎駅を目指す事にした。H君と連絡を取り、待ち合わせをした時間までは少し時間的に余裕があった。30分程歩くと博多ラーメン屋があったので、そこで腹ごしらえをする事にした。ラーメンはまあまあの味だった。僕はあまり細麺が好きではないようだ。そこで、2時間程日記を書いたりして時間を潰した。途中、ラーメン屋のおばちゃんがタダでコーヒーを出してくれた。みんななんでこんなに親切なんだろう。本当にありがたい。

ラーメン屋を出て、20分程歩くと箱崎の駅が見えてきた。ついに九州を一周したのだ。時間の関係とヒッチハイクで乗った人の目的地から、色々方向転換しながらも、何とか九州スタートラインの博多、箱崎に着く事ができた。H君の家の近くのドンキに歩いていく途中に神社があった。ここはH君と旅を始める時に安全祈願をした所だった。僕は今回の旅が今まで無事に出来たことを神社で報告をした。

ドンキに着くころにH君から連絡が入り、迎えに来てくれた。ちょっと汚い格好になっていた僕を見つけ、H君は

「よくやったな~。」

と僕の肩をバンバン叩いた。H君と今まであった旅の話をしながら家に帰り。少し休んでから、H君の大学生御用達の定食屋で飯を食べた。ボリュームもあり味もなかなか。僕の大学の近くにもこんなのがあればよかったのにな。

飯を満腹に食べ、家に帰る。H君は僕が旅に出る前に言っていた、留学の手続きを済ませており、彼も大学生活への物足りなさを打開すべく、しっかりと行動を起こしていた。何かをしようとする時は、考えるだけじゃなく具体的行動を起こさないと何も進まない。その大事さをこの旅で学んだような気がする。

明日は朝8時に起きようとH君と約束し、その日は眠りについた。

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